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dai Gesuiti

ここ数日、ヴェネツィアで同じ寮に住んでいた人々から続けてメールをもらった。
みんな違う国で今は生きていて、特に私なんてアジアの端っこに帰ってしまったから、そうそう会えない人々ばかりで、無機質なEメールなのに彼らの顔や声が思い出されて、自分でもびっくりするくらい喜んでいる。


4年近い留学生活で、色んな人に会えたけれども、実を言えば長い時間一緒にいた人々はイタリア人よりも外国人の方が多い。
学生寮に住んだ者の宿命ですね。
年によってはイタリア人の学生が多かったこともあるけれど、彼らは週末ごとに実家に帰ったり、もちろん長い休みは実家に帰る。
だけど外国人だと色んな事情で、せめてクリスマスは帰るけど正月は戻るみたいな感じの人がたくさんいて、もちろん週末は帰れない。
(スロヴェニア人で、イタリアとの国境の町出身だったので、週末ちゃんと帰ってるという例外な人もいたけど)


時折自分も、日本に油揚げがちゃんと入ってる豚汁を食べに帰りたい・・・
読みたい本を買いに日本に戻りたい・・・
と思う日もあったけど、基本的には学生寮生活を謳歌していた。
学生の数が減る週末や連休も、寂しいという気持ちはあまりなく、ここぞとばかり台所にある共同のテレビを見たいチャンネルにし、2台洗濯機を回したり、きちんと洗濯物を広げて干したり、シャワーも熱々で浴びられ、そして何より、誰にも邪魔されず台所の火を使って料理をし、冷蔵庫に1週間分の食料を詰め込むことができるのを喜んで暮らしていた。
しかし、今となっては年中ピアノを弾いてる私に文句を言う人が誰もいなくて、本当にありがたかったなあと思う。(むしろさぼるとみんなから怒られた)

みんなに会いたい
・・・と書くとものすごく感傷的なのだけど、強烈な印象を自分の人生に与えてくれたみんなに、たまに会いたくなるのはしょうがないじゃないか!!!
by cantalupo | 2010-09-09 21:16 | お友達