カテゴリ:文楽( 1 )

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このブログで触れたことが全然なかったと思うのだけど、
人形浄瑠璃が好きです。
と、言っても好きになって演目を見に行ったり本を読んで見たりとかは
つい最近始めたばかりなので、あまり詳しいことを語れるわけでもないのですが。

実はミケ氏が、とても人形浄瑠璃が好きで
彼は初めて日本に来た時も、どうしても公演が見たいと行っていたので
思い切って大阪の国立文楽劇場で私たちは人形浄瑠璃デビューを果たしました。

一応、どういうものかってことくらいはわかっていたのですが
実際見るまでは
「いくら話が感動的でも人形だし、しかもその人形は3人、さらにそのうちの2人は
なぜか黒子の姿なんだから、それが気になって仕方なくならないのか?」
と、思っていましたが

結果、話に引き込まれ、さらには泣きました。

まんまと、人形浄瑠璃の魅力に絡め取られた私とミケ氏は
2月の東京での公演で
女殺油地獄
という、題名からしてかなりハードな感じのものを見に行こうとあれほど盛り上がっていたのに
忙しいとかなんとか言ってるうちに
チケットは完売・・・・

がっくりしていたある日、
6月20日の渡邉麻子3人の演奏会の打ち合わせで大田区のホールに行くと
文楽地方公演

大田区民プラザでやるというじゃありませんか。

この日、私達が見たのは
二人三番叟
御所桜堀川夜討 弁慶上使の段
傾城恋飛脚 新口村の段
でした。

今回は、プログラムを買ったので床本(台本のようなものといえばいいのでしょうか)
も見ながらの鑑賞。
床本を見ると、語られていることがよりわかるのですが
人形の方を見て、床本見て、大夫や三味線を見て・・・とあっちこっちに気がいってる感じがして
少し疲れました。
でも、前回よりはきちんとわかって見られた気もします。

御所桜堀川夜討では、人間国宝の三味線の鶴沢寛治さん
同じく人間国宝の人形づかいの吉田文雀さん(母 おわさ)
が出ていました。
三味線のずんっとお腹に響く音は、自分が見ているものが人形であるとか
話の内容が、今自分の生きている世界とは全然かけ離れている物語だとか
そういうことを全部忘れさせてしまうための、何か呪文・・・と言ったら変ですが
ここに座ってみている自分を物語へと引き込むために必要なものなんだなあと
感じました。

傾城恋飛脚は
いわゆる心中ものなのですが
もともとは、近松門左衛門が書いた「冥途の飛脚」という作品を菅専助らが改作したもので
上下2巻あって、原作よりも好まれてよく上演されている作品だとか。

婿養子の男が、遊女と深い関係になって身請けしたいのだけどお金がない・・・
色々あって使ってはいけないお金に手をつけて彼女を身請けし、
もうあとは心中しかない・・・・・

こうやって書くと、なんだかどうしようもないなあ・・・って感じなのだけど
それでも、黒い着物を着た若い2人が雪の中を寄り添って歩く姿だとか
愛しいわが子に会いたいけれども、会ってしまえば見逃す訳にもいかず・・・という
男の父親のつらさ。
裏口から2人を逃がし、「ああそうだ、そうだ、その道だ・・・」
と見えなくなるまで彼らの姿を見るその父の姿は
大夫の渾身の語りと共に見ているうちに
もう、胸がいっぱいで、号泣。
多分、これがミュージカルとかだったら泣けてないはず。(泣くかもしれないけど)

何なんだろう、この人形浄瑠璃の魅力って。
まだ、全然わからない。
わからないけど号泣してしまう。

ともかく、もうすぐ5月公演のチケットが発売らしいので、今度こそちゃんとチケットを
買おうと思います。

5月の国立劇場での文楽公演は

<第一部>

寿式三番叟   

伊勢音頭恋寝刃  
    古市油屋の段
    奥庭十人斬りの段

日高川入相花王   
    真那古庄司館の段
    渡し場の段  


<第二部>

ひらかな盛衰記
    梶原館の段
    先陣問答の段
    源太勘当の段
    辻法印の段
    神崎揚屋の段
    奥座敷の段


(主な出演者)
竹 本 住大夫

竹 本 綱大夫

鶴 澤 寛 治

鶴 澤 清 治

吉 田 簑 助

吉 田 文 雀

        ほか


また、夏休みに大阪の国立文楽劇場での夏休み公演が見たい!
あと、愛媛県の内子町にある内子座でも見てみたい・・・。
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by cantalupo | 2009-03-30 23:58 | 文楽